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【Azure】Windows仮想マシンのNTP参照について

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Azureに構築したWindowsの仮想マシンのNTP参照についてメモします。オンプレ(またはデータセンターなど)とAzureでADレプリケーションを行っている場合は気を付ける必要がある。

まず、Azure上に構築されたWindows仮想マシンのNTP参照先は、デフォルトではホストになる。これは、仮想マシン統合サービスという機能によるもの。AD複製の対象が上述のAzure以外の環境にいるサーバだけでなく、同じAzureであっても、異なるリージョンにあるほうが普通(BCPやディザスタリカバリーの観点から)だと思うので、やっぱり同じ外部のNTP参照先を明示する必要がある。

対処法

大きくわけて以下の2点を行う必要がある。

  • 外部のNTP参照先を指定
  • 仮想マシン統合サービスによるNTP同期を無効とする

外部のNTP参照先を指定

今回の状況では、外部のNTP参照先はドメインポリシーで指定されていたため、特に修正をしていない。指定がされていないのであれば明示する。

現在の設定を確認するにはコマンドプロンプトで以下を実行することで確認できる。今回はすでに ntp.nict.jp,0x8 が指定されている。

直前の同期先は以下を実行すれば確認できる。ソースが、VM IC Time Synchronization Provider と表示されている場合は仮想マシン統合サービスによってホストを参照している。上記で ntp.nict.jp,0x8 が指定されているにもかかわらずホストへ同期していることがわかる。

仮想マシン統合サービスによるNTP同期を無効とする

この設定はレジストリの値を変更することで可能。NTPサービスの再起動で値の変更が反映される。対象のキーは、以下。

レジストリキー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\W32Time\TimeProviders\VMICTimeProvider\Parameters

まず、現在のレジストリの値を確認する。

Enabled が1で有効/0で無効 なので、現在有効となっている。

値の変更もコマンドで実行可能。上書きメッセージが表示されるのでYesを入力してエンター。もちろんregedit.exe からでも可能。

変更されたか値を確認する。

NTPサービスを再起動して設定を反映する。

変更後の同期先確認

"w32tm /query /status" コマンドでは、直前の同期先となるため、一度手動で同期を行う。

同期先の確認を行う。

ソースの行をみると、ドメインポリシーで指定された外部NTPサーバと同期していることが確認できる。

以上です。
↓↓↓ 持っていると便利な一冊。

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