仮想デスクトップを利用するためには セッションホスト(仮想デスクトップマシン)にユーザを割り当てる必要があります。割り当てたユーザだけが そのセッションホストへ接続できるようになります。
数台であればAzureポータルから設定してもよいですが、マシンの数が多い場合は一括で処理したい場合がありますので、今回はPowerShellで設定する方法を説明します。
前提事項など
手動で割り当てが必要なのは、ホストプールの設定で割り当ての種類を「直接」に設定している場合になります。
「直接」割り当てるようにするには以下のコマンドで構成できます。
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Update-AzWvdHostPool -ResourceGroupName <リソースグループ名> -Name <ホストプール名> -PersonalDesktopAssignmentType Direct |
ユーザをホストプールにも割り当てる必要があります。
PowerShellでも実行できますが、シングルセッションを利用するユーザをグループに追加して、そのグループをホストプールに割り当てるやり方が一般的なのではないかと思います。
その場合、ユーザごとに処理する必要はなく手間はかからないのでAzureポータルからの操作でよいのかと思います。
セッションホストへのユーザ割り当て
以下のコマンドで実行できます。
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構文 Update-AzWvdSessionHost -HostPoolName <ホストプール名> -Name <セッションホスト名> -ResourceGroupName <リソースグループ名> -AssignedUser <割り当てるユーザ名> -AllowNewSession:$True 例 Update-AzWvdSessionHost -HostPoolName SingleSessionPool -Name avd001.pig-log.com -ResourceGroupName rg-001 -AssignedUser user001@pig-log.com -AllowNewSession:$True |
最後のオプション「-AllowNewSession:$True」について
AllowNewSessionオプションをつけない場合、ドレインモードがオンになってしまいます。
ドレインモードをオンにすると、仮想デスクトップマシンが新しいセッションを受け付けないため、ユーザはマシンにアクセスできません。
つまり、構築時はドレインモードをオフにしておく必要があります。
AllowNewSessionオプションをつけずにユーザを割り当ててしまった場合は、同じコマンド(Update-AzWvdSessionHost)でドレインモードをオフに変更することができます。
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構文 Update-AzWvdSessionHost -ResourceGroupName <リソースグループ名> -HostPoolName <ホストプール名> -Name <セッションホスト名> -AllowNewSession:$True 例 Update-AzWvdSessionHost -ResourceGroupName rg-001 -HostPoolName SingleSessionPool -Name avd001.pig-log.com -AllowNewSession:$True |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ホスト名とユーザ名一覧をCSVなどで作って読み込めるようなスクリプトを用意しておけば工数削減!できるかもしれませんね。